- 2026/03/08
- Category : ポエム&川柳
大相撲ー三月大阪場所の見どころ
僥倖を連れてきたのは泣きぼくろ 岸井ふさゑ
ようこそ大相撲春場所(3月8日~22日)
「荒れる春場所」と称される大阪の舞台。季節の変わり目で体調管理が
難しいことが理由とも言われるが、実際のところはどうなのだろうか。
一場所15日制が定着した1949年夏場所以降に昇進した横綱35人
のうち、春場所で綱取りに成功したのは、たった2人。大阪でめっぽう
強く「大阪太郎」の異名を持つ59年の朝潮と、2014年の鶴竜だけ。
最近では栃東、琴奨菊、貴景勝らがはね返されており、験の悪いデータ
に安青錦がどう立ち向かうか。
ギロチンの刃がキリキリと巻き上がる 井上一筒
雷伝為右衛門 小野川喜三郎
大相撲ー三月場所の見どころ
松原会計事務所のKPMGジャパンから贈呈された化粧まわし。
出身地のウクライナ・ビンニツァの伝統的な刺しゅう文様がモチーフ
で「凄く素敵なデザイン。シンプルでいて力強い。世界中の方に強い
相撲を見せていきたい」と安青錦は意欲を新たにした。
「安青錦」
戦禍のウクライナから避難して2022年4月に単身来日。当初は関大
相撲部に練習生として身を置いていた。23年秋場所で初土俵を踏むと、
低い体勢から見せる多彩な攻めでスピード昇進。それでも、昨年春場所
はまだ新入幕力士だった。それから1年、2桁白星を続けてさらに成長
し、安定感が増している。
春場所で横綱昇進を決めれば、大関の2場所通過は昭和以降では双葉山、
照国と並んで3人目となる最速タイ。初土俵から所要16場所での昇進
は、年6場所制となった1958年以降、初土俵では朝青龍の25場所
を大幅に塗り替える新記録だ。「自分のやるべきことをやれば、結果は
ついてくる」と話す安青錦の取組から目が離せない。
一月場所は新大関として2場所連続優勝を果たし、綱とりに挑む安青錦
(安治川)が自己最高位となる東大関に置かれた。初場所はともに10
勝だった両横綱は、豊昇龍(立浪)が続いて東に位置する。
大相撲新大関の内無双 楠元晃朗
「相撲のニュースゟ」
初場所14日目の1月24日。大相撲中継で解説を担当した春日野親方は、
率直な違和感を口にした。新大関・安青錦の“まわし”についてだ。安青錦は
その2日前、トレードマークだった青いまわしを、師匠の安治川親方(元関
脇・安美錦)から譲り受けた黒色のものに変えたことが話題となっていた。
脇・安美錦)から譲り受けた黒色のものに変えたことが話題となっていた。
力士が本場所でつけるまわしは「締め込み」と呼ばれ、値段は100万円前後。
後援会や支援者から贈られるのが一般的だが、本場所中に変更するのは異例
のこと。しかも、師匠のものとはいえ、要は他人のふんどしである。
後援会や支援者から贈られるのが一般的だが、本場所中に変更するのは異例
のこと。しかも、師匠のものとはいえ、要は他人のふんどしである。
理由を聞かれた安青錦は「特にない」とそっけなく語っていたが、それでも、
安青錦が、二場所連続優勝を決めると、不可解な締め込み変更も師弟の美談と
して報じられた。
安青錦が、二場所連続優勝を決めると、不可解な締め込み変更も師弟の美談と
して報じられた。
ジョーカーを持っていたから頑張った 井上恵津子
まわしについて、安治川親方は「本人が黒にしたいと言った。自分も一緒に戦
っている気になる」と上機嫌で話していた。
2019年に現役を引退した安治川親方は、22年暮れに伊勢ヶ濱部屋から独
立。翌年、都内に新築の安治川部屋を構えた。
安治川親方は、伊勢ヶ濱部屋時代に知り合った会社経営者のA氏に支援を頼み
込んだ。A氏は、安治川部屋の後援を快諾。安治川親方を物心両面から支え、
込んだ。A氏は、安治川部屋の後援を快諾。安治川親方を物心両面から支え、
部屋の弟子たちにも食事をご馳走したり、小遣いを渡したりして面倒をみたと
いう。その中の一人が、戦禍のウクライナから来日し、瞬く間に安治川部屋の
関取第1号になった安青錦だった。
関取第1号になった安青錦だった。
僥倖はドラを積もって幕を開け 村田 博
安青錦優勝祝いに親方とおかみが揃う
「安治川部屋の内輪話」
関取といえば、部屋の稼ぎ頭。A氏は、安青錦もかわいがっていたが、
おかみが内心それをよく思っていなかったようだ」
おかみ(杉野森絵莉)さんは、早稲田大学法学部を卒業した資産家令
嬢で、在学中にグラビアデビューした異色の経歴の持ち主だ。
「ただ芸能界では鳴かず飛ばず。12年、出席した日馬富士の横綱昇
進パーティで、伊勢ヶ濱部屋の後援会幹部から現役力士だった安美錦
を紹介され、安美錦はおかみにベタ惚れして翌年に結婚。以来、惚れ
た弱みでおかみに頭が上がらない。 (伊勢ヶ濱部屋後援会員の弁)
黄昏も応援してるプロポーズ 高橋ひろこ
早大出のおかみの影響力は絶大で、安治川部屋も早稲田色を強めていく。
安治川親方もおかみの勧めで21年4月から1年間、早大大学院に学んだ。
研究テーマは『相撲部屋におけるおかみさんの役割について』だ。
研究テーマは『相撲部屋におけるおかみさんの役割について』だ。
(そこまでやるか!の、親方とおかみのべたべたどっぷりだ。)
「一昨年、親方とおかみは、早大卒業生団体の稲門会のひとつ『稲門相撲
會』を設立。今年1月には、早大相撲部の川副楓馬くんの安治川部屋入門
が決まった。早大卒としては、81年ぶりの力士誕生になります」と後援
会関係者が語る。
会関係者が語る。
おかみとA氏は「もともとウマが合わなかった」と、角界関係者がこっそ
り教えてくれる。その板挟みだった安治川親方も、やがてA氏を遠ざけ始
めるようになった。
安青錦が初優勝した昨年11月の九州場所では、支度部屋での万歳三唱の
場にも千秋楽パーティにもA氏は招かれず。激怒したA氏は、安治川部屋
と縁を切ったんです」と、後援会関係者が漏らす。
と縁を切ったんです」と、後援会関係者が漏らす。
社会的距離であなたが遠くなる 村山浩吉
雷伝為右衛門 小野川喜三郎
「3月場所の見どころ」
①
人気のある宇良は大阪場所ではさらに人気は沸騰するから気合が入る。
一月の初場所では4勝11敗と大きく負け越した。ただ、どんな技を仕掛け
るか分からない業師ぶりと、常に全力を出し切る取り口は健在。
るか分からない業師ぶりと、常に全力を出し切る取り口は健在。
ベテランの域に入るが、常々、ファンの声援と拍手に「ありがたい」と感謝
を口にする人気者は地元で持ち前の変幻自在をみせてくれるだろう。
藤色の基礎体温が高くなる 吉松澄子
明日の取り組を発表する行司
②
小兵ながら気迫あふれる真っ向勝負が魅力の藤ノ川は、一月場所で2桁白
星を挙げ、その人気とともに、初めて上位総当たりとなる地位まで番付が
星を挙げ、その人気とともに、初めて上位総当たりとなる地位まで番付が
上がってきた。東京だった出身地を、24年春場所から父の甲山親方(元
幕内大碇)と同じ京都市に改め、春が「ご当所」となった。家族の影響で
幕内大碇)と同じ京都市に改め、春が「ご当所」となった。家族の影響で
普段から関西弁が出る藤ノ川は「大阪では特に良い相撲が取れるようにし
たい」と意気込む。
大阪が性に合ってる相撲とり 通利一遍
さて今場所はいかに
③
対照的に、東十両7枚目で3勝7敗5休だった栃大海(春日野)は、西
幕下筆頭に番付を下げた。名門の春日野部屋から昭和10年(1935)以来
続いた関取の輩出が途絶えた。
(同じ名門では高砂部屋が、2017年初場所で関取不在となり、明治
11年(1878)から139年続いた関取輩出が止まった。
出羽海部屋は、2010年名古屋場所で関取不在となり、明治31年
(1898)から112年続いた関取輩出が途絶えている)
王の黄昏だあれもいなくなった 加納美津子
方肌を脱いで記録に挑む
④
41歳の最年長関取、玉鷲(片男波)は、西前9枚目となった。
一月の初場所は東前頭5枚目で5勝10敗だったため、4枚半降下した。
これで幕内在位は99場所目となり、旭天鵬と並んで歴代3位となった。
歴代2位の白鵬まで4場所、歴代1位の魁皇まであと8場所に迫った。
幕内出場回数は現在歴代2位の1467回。休場しなければ、3日目に歴代1位
の旭天鵬に並ぶ。
(玉鷲は8勝を挙げれば、史上最高齢での幕内勝ち越しになる。
これまで旭天鵬と玉鷲が記録した40歳8カ月を約8カ月更新する。
番付上、横綱戦が組まれる可能性は低いが、横綱に勝利すれば、自身が持つ
40歳8カ月の最年長金星の記録も更新する)
不戦勝笑顔押さえて勝ち名乗り ふじのひろし
熱海富士に似ている小柳常吉
⑤
優勝決定戦で安青錦に敗れた熱海富士が西小結に番付を上げた。
同部屋からは、2015年7月場所の宝富士以来、現師匠(元横綱照ノ富
士)が継承してからは初、静岡県からは1930年夏場所の天竜以来の新
三役となった。
プレゼンの途中に挟む自慢談 日下部敦世
⑥
新入幕では、藤青雲と藤凌駕。藤島部屋からは、2023年3月場所の
武将山以来で、同部屋から新入幕2人は、2011年11月場所の境川
部屋(妙義龍・佐田の富士)以来となる。
文句なく文句言われず恙無い 藤井孝作
⑦
幕内経験者の人気力士炎鵬(伊勢ケ浜)は東幕下4枚目に番付を上げた。
東幕下11枚目だった1月の初場所では、勝てば十両再昇進が確実だった七
番相撲で敗れて6勝1敗。幕下15枚目以内の7戦全勝は、十両に昇進する
ことが慣例となっており、目前で関取復帰も幕下優勝も逃していた。
それでも今場所、勝ち越せば昇進の可能性が出てくる幕下5枚目以内に入っ
てきたことで、23年夏場所以来、3年ぶりの関取返り咲きの可能性は高まる。
その時はその時何も考えぬ 青木公輔
⑧
一月場所、西幕下6枚目で、6勝1敗の好成績だった大花竜(立浪)は、
西幕下2枚目に番付を上げた。“相撲どころ”青森県出身。同県出身の
幕内力士は、1883年から143年、常に番付に名を連ねてきた。
現在は前頭錦富士、十両尊富士の伊勢ケ浜部屋2人が、交互に幕内を務
め、歴史をつないでいる状態。そこに地元ファンにとっては“待望の3
人目”として加わることが期待されている。
三日月に思い巡らすステンドグラス靍田寿子
意外にリーズナブルなんです
⑨
“史上最強の新弟子”の呼び声高い、先場所序ノ口優勝の旭富士は、西序二
段8枚目に番付を上げた。先場所が東序ノ口19枚目。実に111枚もの
ジャンプアップは、全力士最高の番付上がり幅となった。
転生にゾウとキリンを入れておく 渡辺遊石
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