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川柳的逍遥 人の世の一家言
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大階段降りる幸せ噛みしめる  安蘭けい

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これは、元・宝塚トップスター安蘭けいが、星組のトップのポジションを得て、

大劇場フィナーレの舞台で、初めて大階段を降りたときの感想です。

その安蘭けいが、この8月28,29両日、

世界遺産・薬師寺の薬師三尊像の目の前で、美声を聞かせてくれる。

(安蘭けいmeets・薬師寺三尊像「弦宴(いとのうたげ)」)

* 美声についての質問です。

Q, 「あなたの声は、大変魅力的ですが、自分で自分の声をどう思いますか?」

A, 「普段の話し声はあまり好きではありませんが、

   舞台で歌ったり台詞を言っているときの声は、

   それほどキライではないですね。 
(*'‐'*) ウフフフ♪

   よく周りの方から、『その声を与えてくれた両親に感謝しなさい』

と言われます。

一枚の絵に会いにゆく夏の午後  浜田さつき

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     薬師寺・金堂

このコンサートに先立つ会見で、安蘭けいは,

「歴史的建築物で歌えるなんて、めったにないチャンス。 光栄です。

 今年は舞台生活を始めて20年の節目の年でもあり、

 ”神様のギフトみたい”」

と、喜びを言葉に表していた。

そして、

「仏様の前で歌っていいのか不安もあったが・・・、

 如来様の優しい顔を見て、大丈夫と思った」 
 Ψ(`∀´)Ψウケケケ

と、弥勒如来像を見上げた。

モットーにきれいな言葉散りばめる  片山かずお

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        薬師寺・弥勒如来像と弥勒三尊像

* 安蘭けいへの質問が続く・・・。

Q, 「自分の前世について、考えたことがありますか?」

A, 「見ていただいたことがあります。

   そのときは、”平安時代の歌を歌う人だった”などと言われましたね」 (^w^) ぶぶぶ・・・

平安時代よりも時代は、少し遡ってしまいましたが、

この奈良の薬師寺コンサートでは、いろんな楽曲を、披露してくれるそうです。

きっと、如来像も三尊像も、安蘭けいの美しい声に、

うっとりと、聞き耳を立てられることでしょう。

皆様も、幻想的な空間で披露される特別なステージをぜひ!

ご覧になっては!?

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 熱唱する安蘭けい

弦楽のシャワーに心洗われる  宮前秀子

一方、龍馬伝・近藤長次郎は、

「サムライとして生きる」 夢を追いかけながら、

一歩一歩大階段を登りかけていたのですが、途中の踊り場で、

足を踏み外してしまうことになります。

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「童門冬二が語る近藤長次郎」

長次郎は、東洋系の人物か近藤長次郎は”まんじゅう屋長次郎”とよばれました。

生家が和菓子屋だったからです。

こどもの時から、学問が好きだったそうです。

その師弟関係をしらべて見て、改めてビックリしたことがあります。

長次郎が学んだ師は、

河田小龍・甲藤市三郎・岩崎弥太郎・安積艮斎・勝海舟などです。

この流れをみていると、いくつか考えさせられることがあります。

部屋にある親方衆の徳俵  ふじのひろし

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それは、

河田小龍と甲藤市三郎は、ともに吉田東洋を敬愛し、

その影響を強く受けていたこと。 

岩崎弥太郎は、もともとすぐれた漢学者・漢詩人であって、

生地井ノ口村では、地域振興につくした指導者であったこと。 

その岩崎は、東洋の甥である後藤象二郎を通じて、

東洋に愛され、その指導を受けていたこと。 

長次郎が、江戸で学んだ安積艮斎は、

かつて岩崎の師であり、岩崎の紹介によって長次郎が入門出来たこと 

岩崎は、高知郊外で学塾をひらいており、

長次郎が入門したころは、池内蔵太が門人として在籍していたこと。

羽ばたくつもり一本の樹に登る  高島啓子

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なにが言いたいか、といえば、

近藤長次郎といえばすぐ、「龍馬ピッタリの人間」 と考えられがちです。

おそらく長次郎が、龍馬と出会ったのは、河田小龍のところでしょう。

しかしそれまで長次郎が、辿ってきた過去を考えると、

彼は、「龍馬系」の人物と考えるよりは、

むしろ、「吉田東洋系の人物」 と考えた方がいいのではないか、と思えます。

そしてこのことが、

彼が切腹する破目におちいった「独断密航事件」 に対する、

長次郎の考えに、つながるような気がします。

花道は別れことばの長さほど  森中惠美子

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つまり亀山社中に身をおいても、

長次郎は、「自己の独立性と主体性」を確保し、

そのことがさらに「人間的自由」を呼びおこして、

イギリスへの留学を思い立たせるのです。

はっきり言えば、

「そういう自由を認め合うのが、亀山社中の理念ではないのか?」

と、考えたかもしれません。

のちに海援隊に発展する亀山社中は、長次郎にとって、

”自由人(脱藩者)の集団”  ”たがいの能力を尊重しあう集団”  

だと考えていた、かもしれません。

くしかつの串に呼ばれて出て行った  井上一筒

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『龍馬伝』・第34回-「侍、長次郎」 あらすじ

ユニオン号を下関に運んだ龍馬(福山雅治)たちだったが、

船の運航は、亀山社中が行い、

「社中や薩摩藩が、自由に使える」 という約束を、

近藤長次郎(大泉洋)井上聞多(加藤虎ノ介)が、していたことが問題になる。

龍馬は、「薩長を結びつけることを優先しよう」 と、

船の管理は、長州がすることで話をまとめる。

長次郎は、社中の生活費用を、現実にやりくりしてきたので、

社中が動かせる船を、持ちたいと思ってしたことだった。

すぐ下にマグマあるのに未来論  岡田陽一

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失意の長次郎は、長崎に戻るが、

社中のメンバーに、私欲に走ったと責められる。
 
長次郎は、グラバー(ティム)からイギリスへの密航、留学を勧められ、

「社中での居場所がない」 と思った長次郎は密航を決心。

しかしその晩、海が荒れ船は出港できなかった。

密航の情報が奉行所に入り、社中に調べが入る。
 
軽石でこすって落とす今日の罪  種田淑子

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龍馬は、再び薩摩と向かい合う気になった桂小五郎(谷原章介)とともに、

西郷の待つ京へ向かおうとする。

そんな龍馬に高杉晋作(伊勢谷友介)は、ピストルを贈る。

長次郎が密航を企て、奉行所に追われている、という手紙を受け取った龍馬は、

桂を先に京へ向かわせ、長崎へ。

しかし追い詰められた長次郎は・・・。

沈黙を買いに行く万札のシワ  山口ろっぱ

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