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川柳的逍遥 人の世の一家言
「三猿」
                             しんきゅうしゃ  なげし
日光東照宮の神様に仕える神馬をつなぐ厩・『神厩舎』の長押の上に、
江戸初期の左甚五郎作と伝える16匹の猿が彫られている。


(1)幼児時代
子猿の将来をみるように、母猿が手をかざして遠くを見つめている。
全てに興味を持つ子猿は怪訝な表情で、母猿の顔をのぞき込んでいる。


(2)幼年期
悪いことを見たり、言ったり、聞いたりしないで、良いものだけを受け入れ、
素直な心のまま成長せよという。(耳、口、目を押さえた三匹の猿)


(3)独り立ち
独り立ちする時期に、呆然と未来を見つめ、何を考えているのだろう。
不安と夢が交錯しているのだろう。



(4)青年期

口元をきっとしめ、大きな志を抱いて大天を仰ぐ。
右の青い雲は「青雲の志」を表していると言われている。


(5)挫折と慰め
人生、楽なことばかりはない、挫折すること、悲嘆に暮れることもある。
そんな時も励まし、慰めてくれる友や仲間がいる。


(6)青春謳歌
若い猿にも、やがて青春を謳歌する季節がやってくる。
物思いに耽ったり、はしゃいだり、それが恋なのである。


(7)結婚
二人は夫婦という契りを交わす。そして様々な荒波と出会うだろうが、
手を携えて、乗り越えて行かねばならないと教えている。


(8)堕胎
様々な経験を積み、やがて次の世代の子供を宿し、
あの子どもだった猿も母猿になる。へと戻る。


『論語』の一節

【非礼勿視、非礼勿聴、非礼勿言、 非礼勿動】


「礼にあらざれば、視るなかれ、礼にあらざれば、聴くなかれ、

   礼にあらざれば、言うなかれ、礼にあらざれば、おこなうなかれ」

こうした「不見・不聞・不言」の教えが8世紀ごろ、

天台宗系の留学僧を経由して、日本に伝わったという。

三猿のモチーフは、「庚申信仰」の伝播とともに、

近世以降広く用いられるようになり、主尊の青面金剛を描く際、

その足元に「三猿」が添えられた例が多い。

また庚申塔にも多く「三猿」が彫り込まれている。

天台宗は比叡山の鎮護社の日吉大社と密接な関係にあり、

日吉大社を本尊とし、猿を神使とする山王信仰が、

庚申信仰と習合した結果ともいう。


鎌倉時代の説話集『沙石集』に、

「言ハザルト 見ザルト 聞カザル 世ニハアリ思ハザルヲバ イマダ見ヌカナ」

(言わない、見ない、聞かないは口と目を閉じ、耳をふさぎさえすれば、

   出来るが, 「思わない」のは、至難の業だ)という歌がある。

                      (ウィキペディア参照)




今年一年有難うございました。

さる年もどうぞよろしくお願いいたします。

                      茶助

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