川柳的逍遥 人の世の一家言
茶々が、秀吉の側室になった同じころ、 高次は、秀吉の側室・竜子とは姉・弟の間柄。 高次の母・マリアは浅井長政の姉にあたり、 初と高次は従兄弟の関係にある。 いわゆる竜子は、初の義理の姉ということになる。 あらあらとDNAの一夜干し 前中知栄 長政と信長が手切れになったとき、 高次の父・高吉は、足利義昭のもとにいたので、 長政とは対立することになり、 また、義昭と信長が離れたときも、信長の支配下に入っている。 浅井滅亡後の天正元年(1573)、 少しは役に立つだろうということで、近江支配を円滑にするために、 高次は、安土に近い奥島で、5千石が与えられていた。 気楽でサまだ石ころを続けてる 森 廣子 ところが、本能寺の変で、信長が明智光秀に討たれ死ぬと、 妹・竜子が嫁いでいた若狭の武田元明と共に、 光秀に与して、秀吉の居城長浜城を攻めたので、 戦後は身を潜めなければならなかった。 しかし、元明と違い、何とか身を隠すことに成功し、 一時は、柴田勝家に匿われていた。 アナログだったら消しゴムで消せたのに 藤本秋声 しかし、竜子が、秀吉の側室になったことからか、 秀吉に仕えることとなり、 天正12年(1584)に近江高島郡二千五百石、 2年後の天正14年には五千石、 同年の九州攻めに参加して、 髭ぬいて八百長なんか無いと言う 本多洋子 初の結婚は、九州平定が終わった天正15年のこと。 高次は、初の亡父・長政との血縁で、 生まれ育ちのよい人特有の、つかみどころのないところがあるが、 竜子に似て「美男子」であった。 この縁談は、北政所からの推薦でもあり、 初に、断る理由などはなかった。 何もかも捨ててさっぱり始発駅 薮内直人 「大河ドラマ・『お江』-恋しくて みどころ」 天正15(1587)年の正月、 秀吉は帝より関白の他に、新たに大政大臣を任ぜられ、 また、「豊臣の姓」をも賜った。 永年の懸念だった家康(北大路欣也)も膝下に置いたことで、 次の目標は「九州の平定」と定めた。 出陣は3月1日、秀吉(岸谷吾朗)は、 秀次(北村有起哉)には京、大坂の留守居を任せることにした。 一方、江(上野樹里)は茶々(宮沢りえ)が、 秀吉を避けている態度が気になっていた。 明らかにこれまでの、秀吉に対する態度とは違っていたからだ。 そんな茶々に、江は胸騒ぎを覚えた。 そんなとき、初が恋をした。 相手は京極龍子の弟・京極高次(斉藤工)だった。 高次は元々、明智光秀のもとで「本能寺の変」にも参陣したが、 光秀が敗れると、姉の龍子(鈴木砂羽)を秀吉の側室として差し出し、 秀吉の家来となったと言われていた。 それを聞いていた初は、最初、軽蔑していたが本人を見て、 そんな気持ちは霧消してしまったのだ。 一目惚れだった。 一方、江にも気になる相手がいた。 秀吉の甥の秀勝だ。 秀勝は、誰に対してもずけずけとものを言う。 相手が秀吉でも江でもだ。 それでいて、厭味なところがないという不思議な男だった。 江はそれまで、そのような人間と会ったことがなかった。 顔をあわせると何故か心が踊ったのだ。 そんなとき、秀吉が密かに茶々を呼び出す。 茶々の前に現れた秀吉は、 明日、出立だというのに気弱に見えたのだ。 秀吉 「お話ができるのは、これが最後やもしれませぬ」 茶々 「それが戦の常にございましょう」 秀吉 「・・・ただ、あれもこれも昔のようには参らず、 出征前さというのに、いささか疲れを覚えておりまする」 茶々 「愚痴をこぼすために、お呼びになったと?」 秀吉 「かの地より無事に帰ったら・・・・・ 聞いていただきたいことがあるのでございます」 月の上のたんこぶ出たり入ったり 岩根彰子 翌日、豊臣軍は九州へと出陣していった。 茶々は秀吉がいなくなって、 何故か秀吉のことばかり、考えるようになっていた。 あのときの秀吉の顔と言葉が、忘れられなくなっていたのだ。 一方、初の方も、高次に対する思いは募るばかりだった。 茶々、初、江・・・三人とも、戦が一刻も早く終わって、 それぞれの思い人が無事に帰還することを願っていた。 大友氏と島津氏の覇権争いが続く九州。 秀吉は関白の名において、停戦を命じた。 だが、島津氏はそれを無視して戦を続けた。 そこで、豊臣軍対島津軍の戦いとなった。 剽悍な島津軍も、 7月半ば、九州を統一した豊臣勢は、 さっそく初は、 一方、秀勝と会った江は、軽い衝撃を受けた。 秀勝はこの度の戦で丹波亀山の所領を没収され、 戦で戦功を立てれなかったわけではなかった。 むしろ、誰よりも勇敢に戦った。 だが、その結果の恩賞があまりにも少なかったので、 それを聞いた江は、 一方、秀吉の方は、身内の祝勝祝いもそこそこに、 茶々のもとに馳せ参じていた。 秀吉は、茶々に無事に帰還したことを報告すると、 秀吉 「それがしの・・・思われ人になってほしいのでござる」 茶々 「いやにございます」 秀吉 「それは、おねが、妻がいるからでございますか?」 茶々 「仇と一緒になりたいと思う者が、おりましょうか?」 秀吉 「かたき・・・」 茶々 「あなたは父と母を殺した仇です。 義理の父となってくれた人の命まで奪った・・・ お話というのはそれだけでしょうか?」 そう言うと、去って行く。 ふっと吹き消す本棚のわたぼこり 新家完司 茶々に面と向かって断られた秀吉は、茫然自失。 と、そこに江が駆けつけて来て、秀吉に喰ってかかる。 江 「姉上に、何かしたであろう!」 三成 「そうではありませぬ! 江 「なんじゃとおおーっ?側室うーっ?」 そのことは、騒ぎを聞きつけてきた, ドドーンと花火ぼくを笑ってくれないか 立蔵信子 PR |
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