川柳的逍遥 人の世の一家言
「埋へ工夫」 『 口は禍いの門。旅順口という口は禍いの門口だ。 この口さえ、こっぴどいめに締め付けてしまえば すっきり息の根を止める艦(勘)定だから、 港口を塞いで、やつらの鼻毛を抜いてやろうじゃないか。 おっと渡りに船、ここに適当な船がある。
戦(善)は急げど、ヅドンヅドン、 と打ち込んだからたまらない。 とても世間に面出しができなくなった。 するとこれを見ていた露艦が「ああ口惜しい」 』 「強兵の戦任力」 『 ロシアの侵攻におびえる中国人と朝鮮人。 二人に対して日本兵士は、
「何をいってるんだ、 ちびりちびりのなし崩しじゃあ、手数ばかりかかって、
かえって面倒くさいから、 いっしょくたに ズドンとやっつけるつもり・・・」 と、ロシア兵が集まっている九連城と鳳凰城を、 多年鍛え上げた銃剣で一度に吊るし上げた。 「手酷い潰し形」 『 ロシアは国が広いの、人間が大きいのといいしも、
いざ腕比べとなってみると、 これをたとえてみれば、大きな手を広げて、 上のほうから一掴みに握り潰すようなものだ。 まず鴨緑江のほうから、九連城、鳳凰城、 あるいは、遼東半島のほうで金州、南山、南関嶺。 しかし、この勢いで一掴みしたら、 ロシアの不恰好さはどんなになるだろう。 そりゃしれたこと。 残らずいびつな形になるのさ。 手の蛍握りつぶせば死ぬけれど 時実新子 PR |
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