- 2010/11/13
- Category : ポエム&川柳
龍馬伝・容堂と対決
月光と一緒にたたむ果たし状 山田ゆみ葉
袂 石 (たもといし)
慶応3年9月23日、龍馬を乗せた震天丸は、ライフル銃千挺を積み、
浦戸に入った。
≪高知の海の玄関・浦戸湾に、龍馬が降り立ったとされる目印が残っている。
高さ4メートル。直径7メートルの袂石と言う巨大な、岩である≫
龍馬は、この岩のすぐそばで蒸気船を下り、
脱藩以来、6年ぶりのふるさとの土を踏んだ。
にんまりと笑う心は揺れている 大堀正明
浦戸湾・種崎に上陸した龍馬が、一時、”秘かに潜伏した”のが中城家。
≪中城家は、山内家の御船手方を務め、当時の当主・直楯も大廻船御船頭だった≫
龍馬がここに潜伏したのは、中城家が龍馬の継母伊与の里である、
川島家のすぐ隣であり、歌会などでも親しい交際があったため、
龍馬も少年時代から中城家の人々とは、面識があったからだろう。
なお城下を表立って歩くのは、危険であったため、
中城家の奥・4畳半ほどの小さな離れに、
容堂に会う機会をうかがいながら、龍馬は身を隠したのである。
部屋の押し入れには、万一のための隠し部屋まで設えてあったという。
土佐に帰ってきた龍馬の目的は…?
龍馬は後藤象二郎と、平和革命・「大政奉還」を目指していたが、
土佐藩の中では、武力倒幕と平和倒幕の2つの勢力が争っており、
藩は、まとまっていなかった。
龍馬は、そんな土佐藩を説得し、平和倒幕に踏み切らせるという目的があった。
龍馬は同行の土佐藩士・岡内俊太郎を使者として、藩の重役に連絡を取り、
密談の席で、京都の切迫した情勢を語り、
そして、土佐藩との交渉のために、
当時の最新式のライフル銃1千挺を、差し出した。
緞帳が下りて始まる無言劇 古田祐子
平和倒幕を目指す龍馬が、武器を運んできたのはなぜか・・・?。
「徳川から朝廷へ政権を返す平和革命・大政奉還を目指す。
しかし、それができない場合は、武力倒幕もある」
と説明した。
平和倒幕を目指しつつ、失敗したら銃を使って武力倒幕を実行する…
これなら、土佐藩の中の2つの勢力、武力倒幕派も平和倒幕派も、
どちらも受け入れられると、両天秤の策を考え、
土佐藩を一つに、まとめようとしたのである。
ぼくの匕首とあなたの胸の距離 井上一筒
交渉成立のあと龍馬は、潜伏先を抜け出し、ひそかに実家・坂本家に顔を出した。
久しぶりの家族との再会。
土佐藩を説得できた安堵と、気の置けない家族との再会は、
ひととき龍馬の心を癒した。
龍馬が実家に滞在したのは、わずか2日。
つかの間の休息を終え、龍馬は、ふたたび政治活動に向かう。
龍馬が説得し、土佐藩が動き出したことで、政治の流れは、
一気に大政奉還に向かい、
ついに平和倒幕、大政奉還が成し遂げられていくのである。
『龍馬伝』・第46回-「土佐の大勝負」 あらすじ
土佐に着いた龍馬(福山雅治)は、象二郎(青木崇高)を通じて、
「容堂(近藤正臣)に直接会いたい」
と願い出るが、容堂は相手にしない。
沈黙を買いに行く万札のシワ 山口ろっぱ
坂本家に久しぶりに戻った龍馬を、家族は温かく迎える。
継母の伊与(松原智恵子)は亡くなり、
姪の春猪(前田敦子)には、子も生まれている。
岩崎家の面々も加わり、宴会が始まる。
一方、弥太郎(香川照之)は長崎で、
時代の変化を感じた土佐商会の上士たち数名が、仲間となり、
藩とは別に、自らの商売を始めていた。
土佐では、龍馬が持ってきた銃をめぐり、
「上士も下士も薩長に付くか、それとも徳川を守るか」
で大騒ぎに・・・。
容堂は、象二郎の説得で龍馬に会うことにする。
龍馬は容堂に、
「下士が上士に虐げられる・・・この土佐の古い仕組みが憎い。
大政奉還となれば、幕府も藩も、そして武士という身分もなくなるだろう。
新しい世の中を作る魁となるべく、大政奉還の建白書を書いてほしい」
容堂は徳川家への恩を思いながら、涙ながらに[建白書]を書く決心をする。
難事を成し遂げた龍馬は、象二郎とがっちりと握手。
「この大仕事を終えたら、お龍と土佐に戻ってくる」
と乙女(寺島しのぶ)と約束し、京へ旅立つ。
大仕事済んだ男が脱ぐ鎧 山路節子




