- 2026/02/22
- Category : ポエム&川柳
大相撲ー行司の仕事
入念の仕切らち(埒)なや負相撲 瓢亭
谷風梶之助 VS 小野川喜三郎 行司・木村庄之輔
行司が「かまえてッ」と何度言えども腰を下ろさない力士がいる。
行司が「かまえてッ」と何度言えども腰を下ろさない力士がいる。
駆け引きだろうが、見ている側がイライラさせられる。
大相撲ー行司の仕事
式 守 伊 之 助
相撲の行司には、立行司(木村庄之助・式守伊之助)を筆頭に三役格、
幕内格、十両格、幕下格三段目格、序二段格、序ノ口格という八つの
幕内格、十両格、幕下格三段目格、序二段格、序ノ口格という八つの
格(階級)があり、昇進するにつれて裁く取組の番付や収入も変わる。
最高位の立行司は、上記の2名で、軍配の房の色や装束、履物(草履
や短刀の有無)なども階級によって異なります。
や短刀の有無)なども階級によって異なります。
秋場所や霧の中なる幟数 山田土偶
裃の正装で土俵にあがる行司。足や身体に目をやる行司は大変なのだ。
呼び出しのあと土俵に、行司・東力士・西力士が揃い、仕切りに入ると,
「見おうてッ」と、行司が最初に発声する。立ち合いの動作に入る時は、
「見おうてッ」と、行司が最初に発声する。立ち合いの動作に入る時は、
土俵に両手を下ろせという意味で「手を下ろしてッ」両力士の呼吸が合
わないと「まだまだッ」。制限時間がくると、「時間です」と告げた後、
わないと「まだまだッ」。制限時間がくると、「時間です」と告げた後、
「待ったなしッ」とかける。行司が軍配を正面に向けると、「はっきよ
いっ」と「残ったッ」で対戦がはじまる。
いっ」と「残ったッ」で対戦がはじまる。
これは「発気揚々」から来ているという。
「残ったッ 残ったッ」は「相手はまだ土俵内に止まっている」と教え
ているのである。長い相撲になると、土俵下の時計係審判委員が、行司
に「水入り」の合図を送る。
ているのである。長い相撲になると、土俵下の時計係審判委員が、行司
に「水入り」の合図を送る。
ポプラ葉の柄相撲からして弱い奴
歴史上最も長い水入り角力・(二子岳(左)-三重ノ海戦)
昭和49年秋場所11日目、10分を超える死闘の末、11年ぶりの引き分け
となった。
それを受け、行司は勝負を中断させる。力士は土俵下でまわしを締めな
おしたりして、小休止。再び土俵に上がると中断前と同じ形に組む。
おしたりして、小休止。再び土俵に上がると中断前と同じ形に組む。
これも行司の仕事で、止めた時の形を寸分違わず覚えておき、再現する。
そして、審判委員と力士に異論がないかを確認した後「いいか、いいか」
と、掛け声を発する。「いい」となれば、行司は両力士のまわしを同時
にパンッと叩く。勝負再開となる。
そして、審判委員と力士に異論がないかを確認した後「いいか、いいか」
と、掛け声を発する。「いい」となれば、行司は両力士のまわしを同時
にパンッと叩く。勝負再開となる。
勝角力風情なるかな乱れ髪 暁台
行司泣かせの一番
現実には、咄嗟には判断しにくい勝負や、どちらが先に落ちたか分から
ない勝負も多い。ビデオ判定で勝っていたと思う力士の足が出ていたり
もする。
ない勝負も多い。ビデオ判定で勝っていたと思う力士の足が出ていたり
もする。
さらに相撲には『死に体』という判定が難しい体勢がある。
「死に体」について、相撲大辞典には次のように書かれている。
【体の重心を失ったり復元力がなくなって、逆転は不可能である」又は、
「それ以上相撲は取れない」と判断される体勢に陥ったときをいう。
(つまり、体が後方へ三百六十度傾き、爪先が上を向いてしまったよう
な状態)】
な状態)】
『生き体』がまた行司泣かせである。例えば、うっちゃりの技などで同
体で土俵を割った場合など。それでも行司は咄嗟の判断で軍配を上げな
ければならない。
一波乱相撲秋場所上位陣 良一
勝負審判の配置図
行司の判定が、おかしいと疑念があったとき土俵下の勝負審判委員から
「もの言い」がつく。審判委員は土俵に上がり、「ただ今の勝負」につ
いて協議を行う。ビデオ再生の映像も参考にして「軍配通り」「行司差
し違え」または両者同体とみて「取り直し」が決まる。
し違え」または両者同体とみて「取り直し」が決まる。
このとき、行司は協議に参加できるが、最終判定は審判委員の権限で。
審判委員がつけた最終判定に。行司も力士も一切、口ははさめない。
「差し違え」は「行司黒星」とも呼ばれ、行司にとっては屈辱である。
立行司が腰に短刀を差しているのは、差し違えたら腹を切るの覚悟を
意味している。実際には腹は切らないが、直ちに理事長に進退を伺う。
意味している。実際には腹は切らないが、直ちに理事長に進退を伺う。
短刀は立行司しか持たないが、それだけ重い責任を背負っているのだ。
鳥渡る角力巡業待つ浦を 杉本 寛
呼出をする行司
「こんなこともしている行司の仕事」
① 十両や幕内の土俵入りの際、その番付の最下位から上位までを
淀みなく呼び上げ、出身地や所属部屋を紹介アナウンスする。
(テレビでは午後3時半頃に幕内力士が順に土俵に上がっていくと
ころやアナウンスする行司の声を聴くことができます)
ではどこに放送席があるのか?土俵下升席最前列にモニターと放送
機器があり、そこでアナウンスをしている。
② 「ただ今の決まり手は寄り切り…」など、取組の決まり手や、
勝負結果の記録 そしてその決まり手と勝負結果を記録する。
③ 「明日の対戦力士の名を相撲字で筆で書いた半紙(顔触れ)
を行司は、土俵中央に立ち「憚りながら明日の取組をご披露つか
まつります」と口上を述べる。
④ この「顔触れ」や「毎場所の番付、を書く仕事。これは独特
の、「相撲字」という書体で書かなければならない。相撲字は字
に隙間を作らず、白いところをできるだけなくした書体で書く。
これは隙間がないほど客が入るようにという縁起が込められている。
(行司は入門と同時に、相撲字をみっちりと練習させられる)
⑤ 行司や床山は、相撲部屋に所属している。地方巡業へ出る際には
親方と一緒に一足早く巡業先へ向かい、旅館や交通の手配をおこなう。
⑥ 土俵祭りの祭主、本場所の安全を祈願し、神事を執り行う。
校庭の土俵均され秋の雲 康子
こんな水を差す一番もあった。よくみてもらいたい。
水入り前と水入り後で足の位置の違いがあった。
「行司の給料」
相撲の行司の給料は、階級(番付)によって決まります。
序ノ口格で月1.5万円〜2万円程度から始まり、最高位の立行司で
は、月40〜50万円、年収1千3百万〜1千五百万円に達すると
言われています。
下位の行司は、本給に加えて手当が支給され、高位になるほど本給
の割合が増え、地位に応じた月給が保証されますが、最高位以外は
力士に比べると待遇は低い傾向にあります
「階級別の給与目安(月額)」
序ノ口格 1万5千円~2万円未満
序二段格 2万円~2万9千円未満
三段目格 2万9千円~4万2千円未満
幕下格 4万2千円~10万円未満
十両格 10万円~20万円未満(家庭を持つ行司は月約20万円)
幕内格 20万円~36万円未満
三役格: 36万円~40万円未満
立行司 40万円~50万円未満(年収換算で1300万~1500万円)
うす闇き角力太鼓や角田川 一茶
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