川柳的逍遥 人の世の一家言
徳川家光 「将軍の生母・天皇の姑」 幕藩体制の基盤強化に励んだのが、 二代将軍・秀忠だとすると、 それを完成させたのが、 三代将軍・家光である。 大老・若年寄・大目付・目付などの「幕府機構」を定め、 諸大名には、「参勤交代」を義務づけ、 対外的には、「鎖国体制」を完成させたといわれている。 足は葦を合わせ持ってる屈性 中山恵子 にもかかわらず、家光は、 「すべて重臣まかせ」、 「馬鹿で頓狂者で、他愛もない人」 など、後世の人からも酷評される始末。 お忍びで、市中に出たり、 家来を置き去りにして遠乗りしたり、 男色にふけったりと、奇行も目立ったという。 B面を捨てたときから光りだす 中野六助 そうした性格や行動の一端は、 幼少時代に乳母であるお福(春日局)に、 溺愛されるように育てられた結果かもしれない。 病弱で、気弱な家光を当初、 父・秀忠や母のお江は遠ざけるが、やがて父母とも和解し、 徳川三代将軍として、成長していく。 明正天皇 「天皇の姑」
お江が秀忠との間に設けた五人の娘のうち、 御水尾天皇(25歳)のお妃となる。 そして元和9年、入内した和子が、 後水尾天皇との間に、興子内親王を出産した。 この興子こそ、その後、奈良時代の孝謙天皇以来、 実に860年ぶりの女帝となる、 明正天皇であった。 和子が、後水尾天皇に入内する状況を描いた屏風絵 ≪和子は元和6年(1620年)5月8日江戸城を出発し、 5月28日に京都に着き二条城に入る。 そして、6月18日、二条城から御所への行列には、 武家側は藤堂高虎を総指揮者とし、 譜代大名が家来を多数つれて従い、また公家衆も多数これに従った≫ 和子は、天皇家と徳川家の橋渡しする、 ”政治的役割” を担わされたわけだが、 和子入内への道は、決して平坦なものではなかった。 和子入内前に、天皇が他の女官との間に皇子を設けたことで、
徳川方が不快感を示し、
秀忠としては、和子が皇子を産み、 徳川将軍家の地位を磐石にしたかった。 遮断機をくぐって通う道がある 籠島恵子 天皇と和子の仲はどうだったのか。 政略結婚で結ばれた二人ではあったものものの、 その仲は睦まじかった。 例えば、元和7年(1621)12月16日に、 天皇の御所に和子が出向き、ふたり水入らずで、 酒のお酌をし合ったことことや、 和子の装束がよくにあっていることに、 天皇が満足したという、記録が伝わってくる。
明正天皇像 皇子はふたりとも夭折してしまう。 そして、和子の長女・興子内親王は、 後水尾天皇が譲位するのを受けて、 寛永6年(1629)に、第109代の明正天皇として即位する。 江は、大御所・徳川秀忠の正室にして、
将軍家光の生母、さらには、 大河ドラマ・「お江」-第45回-「息子よ」 あらすじ 元和2(1616)年、秀忠(向井理)は、年頭のあいさつで、
「多くの血を流した時代は終わった。 と語りかけた。 その言葉に感激した民部卿局(宮地雅子)が気合の 入りすぎた返事をして笑いを誘い、
場は平和な時代の幕開けにふさわしい、 お笑いの地位の向上委員会 杉本克子 一方で、千(忽那汐里)は夫を死に追いやった父が許せず、 秀忠とは、口も利かない状態。 こっそり化粧をしていた竹千代(水原光太)と、
その姿を目撃した江(上野樹里)の関係も、
江と秀忠は、竹千代に「なぜ化粧をしたのか」 だが、竹千代はその理由を語らない。 口を閉ざす息子を、 「戦で皆がつらい思いをしているときに化粧など」 と叱る江。すると竹千代は 「戦などやめればよかったのです。 戦で伯母上たちを殺したのは、父上ではありませんか」 と言い返し、立ち去ってしまった。
江は、そんな竹千代が、 だが常高院(水川あさみ)は、 「竹千代の心の中を見てやることこそ肝要」 と江を諭す。 夫と義父の関係に気をもむ優しさを、 「自分の息子にも向けてみては」 という思いからだった。 一方、秀忠は、戦を憎み、父に反発する竹千代に、 かつての自分を重ね合わせていた。 そんな折、 鷹狩りを楽しんでいた駿府の家康(北大路欣也)が病で倒れ、 それを伝える知らせが、秀忠と江のもとに届く。 だがよく聞くと、家康は回復に向かっているとのことで、 2人はひと安心。 それでも江は秀忠に、家康を見舞うよう提案する。 江は、互いに心を閉ざしている夫と義父が、
「この機会に腹を割って話をしてくれれば」 かくして、駿府に駆けつけた秀忠。
しかしいざ父親と顔を合わせると、 そうこうしているうちうに、江も駿府にやってきて、 つかの間、3人は不器用ながらもともに穏やかな時間を過ごす。 ところが、家康の病状が再び悪化して・・・。 自信家の語尾少しだけふるえてる 三村一子 PR |
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