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川柳的逍遥 人の世の一家言
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踏み込めぬ線があるから戻られる  森 廣子

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      聚 楽 第

「現代の京都の町の骨格を、創りあげたのは秀吉である」

秀吉は「聚楽第」を、かっての平安京大内裏の跡に築き、

そして、町全体を「御土居」という”土塁と塀”で囲み、

正方形だった区画を、南北に細い短冊形にして、

土地の高度利用を実現し、寺院を寺町などに集中させた。

コンチキチンええ若衆にならはった  美馬りゅうこ

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     聚楽第行幸図

≪天正16年(1588)4月14日、後陽成天皇が聚楽第に行幸。

  建物の一部が「西本願寺の飛雲閣」である≫

この「お土居」は、

古代中国の都を囲んでいた”羅城(らじょう)”を参考にしている。

中国の羅城は、敵の攻撃を防ぐために、主として石で作られた城壁だが、

秀吉は、予算を考えたのか、土でつくった。

東は、加茂川、西は紙屋川、南は九条、北は鷹の峰におよび、

広域なものであった。

割箸は只今課外授業中  岩根彰子

「秀吉のゴージャスと茶々らの大坂城暮らし」

お江や茶々の気持ちを留め置くため、秀吉は贅の限りを尽くしている。

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   復元・黄金の茶室

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    黄金の茶道具

大坂城にあった「黄金の茶室」は、

茶器や茶道具、天井、柱など、いたるところすべてが、

金で仕立てられていた。

秀吉は、この解体できる茶室を京都御所に運び、天皇に茶を献上した。

合わせ鏡の中ですこうし跳ねてみる  田中博造

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最古の天正カルタと天正カルタ版木重箱

南蛮貿易とともに、日本に伝わったカルタ。

秀吉は、三姉妹に退屈させまいと南蛮の珍しい物をいろいろ準備した。

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     淀殿所用扇子

扇の面に書かれた和歌は、

源実朝・『金槐和歌集』から採られた一首、

”武士の 矢なみつくろふ こてのうえ 霰たハレる 那須の御狩場”

淀殿の自筆と伝えられている。

毎日がこんな贅沢いいかしら  小林歌風

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   茶々の部屋の背景

「ドラマ・お江を見る楽しみにー三姉妹の部屋」

三姉妹の部屋は、ひとりひとりの個性に沿ったデザインで、

造られているそうだ。

例えば、三人のキャラクターに合わせて、

江には春、初には夏、茶々には秋のイメージを重ね、

床の間の絵に、各季節の花が描かれている。

(ちなみに、江は桜、初は撫子、茶々は竜胆(りんどう)だとか)

青い空どんな夢でも描けそうだ  河村啓子

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茶々の部屋

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筆まめな茶々の文机、書の道具。 香道の道具。

君だけの笑顔コピーは作れない  中 博志

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「初の部屋」

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初といえばお菓子。

部屋に菓子箱や、菓子を盛る高つきが常備されている。

初と江の部屋を挟んで庭がある。

明日抜く歯で花見団子を食べる  井上一筒

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「江の部屋」

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             動物をモチーフにした置物

黄金の猿もある・・・何の意味だ!秀吉を皮肉ったものか。

夢かたると輝きが増す少女の目  山本昌乃

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「奥御殿の大広間」

床の間の絵やふすま絵は、狩野派の絵を参考に描かれているとか。

ドラマお江の後ろの凝った諸道具を、見るのも一興ですよ。

トンネルを抜けると好きになっていた  中前棋人


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「大河ドラマ・お江-第20回・『茶々の恋』  あらすじ」

若い側室とじゃれあう秀吉(岸谷五朗)の姿を見て、

頭に血が上り、思わず彼の頬を張ってしまった茶々(宮沢りえ)

女好きで知られる秀吉だが、女性の心の動きには存外疎く、

「なぜ茶々が、自分の頬を張ったのか」

さっぱり分からない。

読みきりにしておく二人のその後  清水すみれ

一方、茶々のその姿を目撃した江(上野樹里)は、不安にかられる。

「まさか、姉上の心が秀吉に向いている?」

以来、それとなく、茶々の様子を観察するようになったが、

やはり江には、姉が秀吉を意識しているように感じられる。

だが、自分の疑念が事実と分かるのが恐ろしく、

とても茶々に、本心を聞くことはできなかった。

女の影はいつか狐になるだろう  森中惠美子

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そんなある日秀吉は、城内で見かけた茶々を呼び止め、

直接、自分を平手打ちした理由を尋ねた。

聞かれた茶々は、

「まさかやきもちを焼いた」

とも言えず、苦し紛れに、とにかく、

「秀吉が嫌い」なのだと答える。

その言葉を真に受け、すっかり落ち込んだ秀吉は、

茶々のそばにいることすらつらくなり、

京・聚楽第に移ろうと決意するのだった。

アッハアッハと数値ばかりが跳ねている  酒井かがり

だが、秀吉の茶々への思いは募る一方。

彼は、もう一度だけきちんと思いを伝えようと、

京へ去る日の前夜、彼女を庭の東屋へ呼び出す。

うどんでも捏ねてみようか雨だから  西山春日子

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江は、不安の元凶である秀吉が、「いなくなる」と聞き大喜び。

一方の茶々は、どことなく寂しげな様子だ。

気になった江が、

「もしやお寂しいのでは」

と聞くと、彼女は明るく答えた。

「相手は秀吉ぞ。誰よりも憎き敵ではないか」

しかし、言葉とは裏腹に秀吉が去った後の茶々は、

浮かない顔で、物思いにふけることが多くなる。

瞳はいつも遠くのほうを眺めてる  立蔵信子

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そうて、ひと月ほどたったある日、

秀吉が再び大坂城にやってきた。

会いたいと呼び出された茶々は、うれしさを隠し切れず、

いそいそと秀吉のもとへ向かう。

だが、久しぶりに顔を合わせた秀吉は、

茶々に好意を寄せているとは思えないような、

意外な提案を切り出す・・・・・。

あなたの視野の中でジャンプを繰り返す  前田咲二

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「大坂城暮らしに所用した華麗な着物」

刺繍の隙間に摺り詰められた金箔や銀箔。

唐突に替わる刺繍糸の色。

どこからみても豪華な繍箔小袖。

そっとから恋が始まることもある  小山紀乃

「茶々(宮沢りえ)の着た着物一覧」

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流行が白ならわたし黒にする  西美和子

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改札を通ると今日の顔になる  一階八斗醁

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いざ出陣百面相をしつらえる  山口ろっぱ

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わけあって風一輪の花となる  前中知栄

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