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川柳的逍遥 人の世の一家言
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そのことは明日考える夕月夜  清水すみれ


   紫 式部


目の前に この世を背く 君よりも よそに別るる たましいぞ悲しき

目の前のこの世を背くあなたよりも、他所へと別れて行ってしまう
自分の魂こそ悲しい

「宇治十帖について」

橋姫から夢浮橋までの10巻は「宇治十帖」と呼ばれます。

実は、この宇治十帖にも、作者は別人ではないかという説があります。

第二部まで(巻の30【藤袴】)の文体や用語の使い方と宇治十帖の、

それが異なっていたり、物語の勧め方も変わっているというのです。

ギザギザの方を表にして逃げる  峯裕見子

確かに宇治十帖は主人公が(源氏父子から孫へ)代替わりしたこともあり、

その物語の展開は波乱に満ちて、これまでの面白さとは別の味わいがあり、

そんな部分を指摘して、1人の作者の作品だとは思えないというのです。

裏側を見すぎたらしい目が痛い  佐藤美はる

また、宇治十帖は男性の手によるものだという説や、

紫式部の娘が書いたものだという説、さらには宇治十帖以外にも、

他の作者が書いたものを挿入した巻があるなど、

様々な説が古くから取りざたされています。

それでも現在の通説としては、「匂宮・紅梅・竹河」の作者は別としても、

少なくとも、宇治十帖は紫式部が書いたものだろうといわれています。

裏返しのままで浮んでいる豆腐  平井美智子

それでも全編の現代語訳を完成させた瀬戸内寂聴さんは、

その三巻を含め、すべてが紫式部の手によるものという説を唱えています。

紫式部は、第二部を完成させたのち、かなりの時間をおいてから、

それ以降を書き始めたため、文体や思想が変わったという説です。

いずれにしても、そんな諸説が飛び出すのは、源氏物語が興味深く、

魅力あふれる作品であるからなのでしょう。

「橋姫」からの残り10巻「源氏物語」にもう暫らくお付き合いください。

草に寝て月光あびよいじめっ子  徳山泰子

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