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川柳的逍遥 人の世の一家言
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気の重い話真二つにしよう   杉本克子

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【おさかなすきやね】

正月が来て一番心配なのが、知らぬ間に体重が増えていること。

太ることは簡単で、3キロから4キロなど”あっ”と言う間。

そこで、食べても太らないような食べ方を、おしえてもらった。 

「食べながらダイエット」

太るのは血糖値の急上昇が原因とか。 

野菜などの(食物繊維)→ 味噌汁など(汁物) →

肉・魚など(タンパク質)→
米・パンなど(炭水化物)
 
の順番で、
食べることを心掛けよという助言。 

あたたかい助言に出直しを決める  泉水冴子

 

炭水化物や甘いものを最初に食べると、

血糖値が急激に上がって、インシュリン分泌量が増加し、

食べた栄養分が脂肪として、

蓄積され、「太りやすくなる」 のだ

食物繊維は、キャベツなど大盛野菜を食べ、

炭水化物や糖分の摂取量を、少なくするのがコツ。 

三面鏡なにもおびえることはない  牧浦完次

 

食品では血液改善に効果があるといわれる、  

「お茶・魚・海草・納豆・酢・キノコ・野菜・ネギ」

  

を積極的にとるようにする。

そして、食品名の頭文字をとって、

「おさかなすきやね」 と覚えておく。

縦縞の余白ばかりが裏返る  酒井かがり

後は1日、一万歩と2・5㍑の水分補給を心がける・・・

ここのところが難しい!

少しづつ始め、ストレスにならない程度に、

徐々に増やしていけばよい。

『継続は力』 なり。

四十代きれいに脱皮してみせる  山口美千代

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なかんずくスプーン一杯の肝っ玉  山口ろっぱ

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         「埋へ工夫」

『 口は禍いの門。旅順口という口は禍いの門口だ。

   この口さえ、こっぴどいめに締め付けてしまえば

   すっきり息の根を止める艦(勘)定だから、

   港口を塞いで、やつらの鼻毛を抜いてやろうじゃないか。

   おっと渡りに船、ここに適当な船がある。

   戦(善)は急げど、ヅドンヅドン、

   轟沈轟沈(ゴウチンゴウチン)

   と打ち込んだからたまらない。

   とても世間に面出しができなくなった。

   するとこれを見ていた露艦が「ああ口惜しい」 』

退屈をさせないように雨が降る  下谷憲子

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   「強兵の戦任力」 

『 ロシアの侵攻におびえる中国人と朝鮮人。

二人に対して日本兵士は、

「何をいってるんだ、

  ロシアの弱武士が二千や三千いたからって、

  ちびりちびりのなし崩しじゃあ、手数ばかりかかって、

  かえって面倒くさいから、

  なるたけ沢山寄り集まっているところを、

 

  いっしょくたに ズドンとやっつけるつもり・・・」

  と、ロシア兵が集まっている九連城と鳳凰城を、

  多年鍛え上げた銃剣で一度に吊るし上げた。

吸って吸って吐いた圧搾の流儀  酒井かがり

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   「手酷い潰し形」

『 ロシアは国が広いの、人間が大きいのといいしも、

   いざ腕比べとなってみると、

   日本は世界のうちでも屈指の強国。

   これをたとえてみれば、大きな手を広げて、

   上のほうから一掴みに握り潰すようなものだ。

   まず鴨緑江のほうから、九連城、鳳凰城、

   あるいは、遼東半島のほうで金州、南山、南関嶺。

   しかし、この勢いで一掴みしたら、

   ロシアの不恰好さはどんなになるだろう。

   そりゃしれたこと。

   残らずいびつな形になるのさ。

手の蛍握りつぶせば死ぬけれど   時実新子

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おちょぼ口から飛び出した減らず口  井上一筒

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「仁川艦鯛の一網」

『 やあ、旨い旨い。見込みどおりここに敵艦鯛(隊)がいたぞ。

 いくら手前が尾に鰭をつけて、高慢ちきに跳ね繰り回っても、

  おれに敵対するような不埒なやつは、

  みんなこの闘(投)網をぶっかぶせて、

   残らずとっちめてくてるのだ・・・

   おやおやこいつ生意気に手向かいするのか・・・

   是れーツ(コレーツ)我りやァ苦(ワリャーク)、

   よく聞け、そんな無鉄砲の見当違いじゃ到底だめだから、

    ここでじんじょうに打たれてしまえ 』

喉ごしはソフト左手に果し状  和田洋子

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        「逃露逃露」

『一気闘戦(一騎当千)の日本水兵が、

  腕によりをかけて、露艦に向かい、

  「鶏を割くに牛刀を用いずと言うが、

   鷲(わし)の軍艦をぶっつぶすにやぁ、おれ一人でもたくさんだ。

   ベーロシアでもジャンケンポイでも何でもこい。

   この鉄拳をふるって、片っ端から滅茶滅茶にやっつける。

   敵艦は肝を潰して、たいていぶくぶくと沈んでしまったが、

   その残りの敗艦は旅順口をさして、

    逃露逃露(逃げろ逃げろ)とかけ込んだ。

逃げ足は左の方と決めている  河村啓子

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      「小癪ッ危兵」

『 おれのことを日本では、小癪ッ危兵だの虚弱兵だのと

   いっているそうだが、何とでもいうなら勝手にいうがいいさ。

   いくら海軍が手も足も出なくなったからとて、

   おれたちの陸兵までが、

   そうドシドシと横っ腹を打ち抜かれてたまるものか。

   右から来れば剣で防ぐ、左から来れば槍で受ける、

   前から来りゃ鉄砲がある、後ろから来りゃぁ・・・

   はてな、そうなってみると背中にも 二、三本手が欲しくなった 』

諍いのダマポッカリと浮くシチュウ  岩根彰子

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食卓の上に世相が少しある  森中惠美子

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紙でつくった兵士や軍艦で紙相撲をしている絵。

戦の中にも笑いあり?

明治人のユーモアが見えてくる「百撰百笑」。

絵のうえの文章は次の通り。

『だいへいこうのじれっこみ』ー(大兵降の自劣込み)

「あまり辛気臭いときには、棚の達磨さんをちょいとおろして、

鉢巻でもさせるのだがわしらのような、

自劣多苦(じれったく)なってきた日にゃ、

鉢巻ぐらいではなかなか追い付かないから、

頭の脳天へ氷でも縛りつけて、氷袋進めと来るのだ。

ムム、これがほんとうにヒヤヒヤだ・・・・・

神よこの軍艦だけは壊れぬように満足を与え賜え・・・・・

ヅドンヅドンヅドン、あれまたぶち壊された。

こいつぁ仕方がない・・・・・

鞍馬天狗は偏平足で馬に乗る  奥山晴生

神よ今度のは壊れぬように満足を与えたまえ。

さあどうだ、ヅドンヅドンヅドンヅドン、こりゃぁロシアがったんだ。

またまたぶち壊れとは驚いたぞ。

ええままよ、壊れたものはどうせ取り返しがつかないから、

これはまぁ、他人の見ない後ろのほうへ隠しておくとして、

今度はもっと丈夫な軍艦がほしいものだといっても、

暴露(ぼうろ)製ばかりだから、弱いのももっともだが、

しかしそうなってみると、

どうしても武力(ブリキ)で作らなくちゃあとうていだめかしら。

何しろこれじゃ大兵降だ」。

ほっこりを斜めから見る一夜干し  前中知栄

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【日露戦争-日本はなぜ勝てたのか?-①ー[ もやし ] 】

いにしえより世界各国で大豆を、

食生活に取り入れているところは多いが、

大豆を、「モヤシとか納豆」にして食べたり、

「枝豆で一杯」という食生活は、日本に特徴的だ。

それだけ日本人は、大豆の利用法を知り尽くしているとも言える。

しかし、

「大豆モヤシ」は、歴史書にも残るほどの、活躍をしているのである。

そのひとつに、栄養素としての、「ビタミンCが豊富に含まれている」、

との理由がある。 

雑学も無駄ではないと信じてる  吉岡 民           

 

「ビタミンC」は、全ての動物に必要とされる栄養素だが、

人間とサルだけが 「自分の体内でそれを作れない」 のだ。

人類進化の過程での、突然変異だとも考えられている。

ビタミンCは、体内の細胞を活性化させる「不可欠の栄養素」なのだが、

人間は摂取しなければならない。 

いちじくがだらしないのは演技だろう  北村幸子   

 

日本では、味噌をはじめ豆腐、おから、そしてモヤシなど、

「大豆を使った料理」は多くある。

それらは江戸時代にも、自然に日本人の食生活に取り入れられていた。

大豆と土に真水があれば、

船の中でも三日で簡単にモヤシの栽培ができたし、

「非常用の新鮮野菜」として活躍した。

ということは、ビタミンCの補給が、

「場所を選ばず、簡単に出来た」ということである。 

色の無い部屋で増殖する茸  笠嶋恵美子     

 

食習慣として、そういう、モヤシの食べ方とか、使い方を、

知っていた日本人は、極めて賢かった。

一般に外国では大豆は、煮付けて食べるが、モヤシは食べない。

例えば、  

『日露戦争では、乃木希典を総司令官とする日本軍は、

  毎日モヤシを生産しながら進軍して、

  厳寒の地での「壊血病」をまぬがれた。

  ところが、ロシア軍の兵士たちは、次々と壊血病に倒れていった。

  日本が勝ったのも、「モヤシのおかげ」 だったのかもしれない』

  

信じれば風も優しく吹いてくる  松尾美智代

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凱旋する日本陸軍

『まさか当時、

 モヤシに、ビタミンCがあるとは思いもしなかっただろうが、

 結果的には体細胞を活性化し、

 兵隊の覇気をやしなったのである。

 「モヤシが世界史を塗り替えていった」

と言っても過言ではないだろう。

 ビタミンCは、「脳細胞をも活性化させる」 栄養素である』

振り向くとみんな大きな愛でした  牧渕富喜子

ちなみにノーベル賞学者・ボーリングは、

ビタミンCが、「I・Qを高める研究」で世界に知られた。

ビタミンCは、「頭のビタミン」とも言えるだろう。
 
日本では、平安時代に書かれた薬草本(日本最古・「本草和名」)に、

「毛也之」(モヤシ)として紹介されており、

薬用として栽培されていたようだ。 

梅干と一緒に漬けておくあんた  井上一筒     

 

また 黒豆をモヤシにして、

芽が五寸ほどの長さになったところで乾燥させ、

よく煎って服用すると、

痺れや膝の痛み、筋のひきつり等に効くと、

『和漢三才図会』(江戸時代)に記している。

南北朝時代には、楠木正成が千早城や赤坂城で籠城の際、

将兵に豆の芽を食べさせ、

「敵陣の重囲に耐えた」 という話も伝えられている。

生き物は手足が出来て躍りだす  鯉田秀紀

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わたくしの気球を掲げむ冬青空  大西泰世

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【日露戦争-日本はなぜ勝てたのか?ー②】

「司令官・クロパトキンという男」  

第三軍が旅順で、死闘を繰り返している間、

第一軍と第二軍は、積極的には戦えない状況にあった。

端的にいって砲弾が足りなかったのである。

砲弾の蓄積を待つしかなかった。

「遼陽会戦」における日本の勝利に対して、

クロパトキンは、「戦略的退却」と言っていたのであるが、

それも必ずしも、強がりとばかりは言えなかった。

何時からか夢は祈りになっていた  牧渕富喜子

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奉天駅頭で麾下の将軍たちの敬礼を受けるロシア軍総帥

≪ 右から5人目がクロパトキン ≫

10月に入って、ロシア軍は、攻撃のための南下を開始したのだ。

この時の日本軍は、児玉源太郎は、頭脳が働かず迷いに迷ったが、ついには、

「いつでも攻撃に転じうる態勢を取るよう」に命じた。

ここで何故か、ロシア軍の南下がストップする。

後でわかったことだが、完全主義者のクロパトキンは、

迂回行動を取っていた東部兵団の遅れに、

先行してた西部兵団の歩調を合わせるため、待機を命じたのであった。

すり傷のうちに何とかしなければ  柴本ばっは

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日本軍は攻撃に出た。

いわゆる「沙河会戦」である。

日本軍は、70キロ以上も横に伸びた戦線で、

横一線になって、ひた押しするという作戦に出た。

この曲芸のような作戦が、ほぼ、うまくいったのである。

それでも戦況としては一進一退であった。

10月8日に始まった沙河会戦は、13日に峠を越した。

非常口ふたつギブアップはしない  前中知栄

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≪退却するクロパトキン隊≫

この日、クロパトキンは退却を決意する。 

とはいえ、日本軍が勝ったとは言い難い。

 

ロシア軍は、沙河を渡って退くことはせず、

沙河を背中にして、その南岸に留まっている。

そのうちに11月になった。満州はもう冬である。

両軍とも、「冬営」せざるをえない。

ネジ回し下さい頭はずします  高橋謡子

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   黒溝台の秋山支隊

次なる陸戦が開始されたのは、

年が明けてからの明治38年(1905)1月のことである。

「黒溝台会戦」である。

仕掛けたのはロシア軍のほうだ。

グリッペンベルグ大将率いる第二軍は、日本軍の左翼を攻め、

この攻撃は成功するかに思えた。

日本軍は、「冬季にロシア軍が動くはずがない」

という思い込みから、後手に回ってしまうという不利も大きかった。

しかし、1月29日、クロパトキンは、

グリッペンベルグに作戦中止と退却を命ずる。

都合よい救急箱になっていた  石橋能里子

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  偵察中のロシア軍の騎兵

「司馬氏記」

「あの男の真意はわかっている。

    わしの成功を怖れたのだ。

    わしがこの作戦に成功すれば、あの男の地位があぶなくなる。

    ただそれだけの理由で、ロシア帝国の勝利を、あの男は大山に売った」

と、グリッペンベルグがこの夜、

部下の将官たちの前でクロパトキンを罵ったというのは、

無理もないことであった。

彼は、最初、この命令を無視しようとした。

しかし自分が孤軍になることを恐れた。

命令を無視すれば、クロパトキンは、

たとえグリッペンベルグが、危機におち入っても救わないであろう ≫

釣鐘の中と外とでレスリング  井上一筒

最初クロパトキンは、グリッペンベルグが成功すれば、

クロパトキン自ら第一軍を率いて、出てくると約束していたのだが、

その約束は反故にされた。

もし約束が守られていれば、

日本軍は負けていた可能性が大きい。

とにもかくにも日本軍は勝った。

冬バラを飾る延命拒否である  森田律子

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近代騎兵の父・秋山好古

≪日露戦争で好古(中央)は、騎兵第一旅団長としてコサック騎兵と戦った≫

「典型的な古武士的風格のある武将で、

  こののちは、こういう人間は種切れになるだろう」

と評せられた将軍で、

日本陸軍の「騎兵部隊」を育て上げた偉材である。

黒溝台会戦では、「秋山支隊」として、騎兵第一旅団基幹の部隊を指揮し、

満州軍の最左翼を守りぬいた。

防御正面約30㌔、露軍12・5個師団の攻撃を、

徒歩戦下馬した騎兵-8個連隊で戦い通したのが、

歴史に輝く「騎兵秋山」の武勲である≫

天才の脳には蓋も底もない  嶋澤喜八郎

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「奉天会戦」ー(奉天へ向かうロシア兵)

≪日本陸軍とロシア陸軍が激突したこの大規模な戦闘は、

  奉天という都市を中心に繰り広げられたことから、

  
「奉天会戦」と呼ばれている。

   日本軍の死傷者数は約7万人、ロシア側の死傷者数は約8万人、

   その他に、戦場周辺で暮らしていた多くの民間人も犠牲となった≫

いずれにしろ、部隊は奉天へと移る。

奉天におけるクロパトキンの兵力は、32万人であった。

対する大山・児玉の日本軍は、25万人、

砲の数でも、ロシア軍1200門に日本軍990門、明らかにロシア軍優勢であった。

しかもクロパトキンには、 

「奉天以北には、一歩も退かず」

 

という文字通り不退転の決意があった。

有限実行もうはったりと言わせない  倉 周三         

日本軍の行動開始は2月25日と決まった。

作戦立案は総司令部・作戦主任参謀松川敏胤大佐で、

敵の右を突き、次いで左を突き、揺さぶっておいてから、

中央突破するというものであった。

阿吽の口で黄金糖をなめる  中岡千代美

一方のロシア軍はサハロフ参謀総長が、第一軍で先制し、

これに連携して、第二軍と第三軍が大攻勢をかけるという、

オーソドックスなものであった。

この作戦が敢行されていたら、日本軍は負けていた確立が高い。

しかし、クロパトキンはこの作戦には賛成せず、

「黒溝台」をもう一度攻めることに固執した。 

「ロシア軍の敗因は、もっぱらクロパトキンにある」

 

と言われても仕方がない。

水平線どんな色にも馴染めずに  和田洋子

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       奉天城

ロシア軍は、優勢であるにもかかわらず、

3月9日未明には、総退却が命じられた。

日本軍は、ここぞとばかり追撃をした。

なかでも野津軍の第六師団が、

その日の深夜に運河に渡り、右岸の敵陣地を夜襲、

10日朝には、毛家屯北方に進出した前衛部隊が、

その頂上からついに「奉天城」の勇姿を目にした。 

形の上では日本軍は勝った。

 

しかし、これが限界であった。

誰よりも児玉がそれをわかっていた。

納得の句ができたのは投函後  泉水冴子

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「司馬氏記」

《 「ロシアに対する勝ち目は、普通にやって四分六分というところである。

  よくやって五分々々、よほど作戦をうまくやれば六分四分」

  ということを開戦を決意したあと、他の者に洩らしたのは児玉自身であった。

  いまそれが成就した。

  日本軍が作戦能力において、圧倒的優位にたち、

  兵力の寡少をおぎなって、ようやく六分四分に漕ぎつけたいま、

  この好機をとらえて講和工作を進行しなければ、

  児玉としては、「今後も過去のように日本軍が常勝できるか」

  保証することができなかった。

密封のファイルに入れるナフタリン  オカダキキ

〈中略〉 

「帰ろう、東京の連中に戦いの深刻さを説き、鞭をふりあげてでも、

  連中を講和に走らせねばならぬ」

 

  児玉は思い立ったが、吉日という男で、

  あすにでもこの戦場からこっそり―味方にも知らせず―

  「掻き消えてやれ」 と決心した 》

ウツの実を食べてコンとが裏返る  斉藤和子

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